2008年11月12日水曜日

11月12日~見せびらかしの消費行動~


 スノッブ的消費ともいわれる消費行動。ブランド商品を他人に見せたいがために消費する…といった行動だが、今日歴史の本を読んでいると、どうも英国では19世紀ビクトリア朝後期からそうした消費行動がみられるようになったとされているらしい。階級社会の英国だが、紋章や言葉遣いなどソフトウェアの部分でないともう階級が外側だけではわからなくなっていたビクトリア王朝の後期。それだけ「見かけ」だけでも階級を一つ「上」に見せようとというスノッバリーな消費行動が示されたという。おそらく現代の日本でもそうした「見せびらかしの消費行動」というのはある程度は見られるのだと思う。衣類や車、住宅そのほかの消費行動については生活必需品としての消費というよりも、「見せびらかし」の意味合いが強いケースも多々ありそうだ。その一方でライフスタイルの多様化ということで、あえて「質素」な生活を「ウリ」にするケースもあるのだがそれはそれで一種の「ビクトリア王朝的な消費」といえるかもしれない。個性を打ち出そう…という消費行動は価格の上下にかかわらず、一種のスノッブの表れでもある。とはいえ、無個性な消費というのはある意味逆に難しい時代なのかもしれないが。

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