2009年8月31日月曜日

8月31日~通知預金~

簿記の本では通貨代用証券としてよくでてくる通知預金。一定の多額の資金が短期間にのみ「遊んだ状態」になったときに普通預金よりも高い金利で運用できる預金のことで預入後最低7日間は預け入れて2日前には出金の通知をする。個人でも利用可能だがわずか数パーセントの日割り計算の利息でも高い金利を稼ぐ必要性があることから、利用者はやはり企業が多い。個人企業でも通知預金の利用の可能性はありうるが、実際には法人企業の一定規模以上の利用がほとんどであると思われる。でも簿記の問題ではたまに出題される通知預金。実務的にどれだけ活用されているのかははなはだ疑問…

2009年8月30日日曜日

8月30日~選挙に行ってから~

 「変化」(change)の時代といいつつも、これほどまでに短期間でがらっと与党と野党が逆転する日がくるとは昔は想像もしていなかった。中選挙区制度ではおそらくありえない大逆転だが、今後も小選挙区と比例区の並存が続く限り、今回とはまた逆の現象も容易に起こりうる。政策の実現可能性や転換をもとめる場合にはある意味かなり合理的な選挙制度だが少数政党にはやはり厳しいのが欠点といえば欠点か。

 選挙に行ってから、喫茶店で有価証券の続きを勉強。投資有価証券評価損って考えてみれば、市場価格がない投資有価証券、しかもその他有価証券のケースでしか計上されない。ということはその他有価証券が試験範囲に入っていなければ投資有価証券評価損については学習しなくてもいいことに…。この場合には全部純資産直入法であろうと部分純資産直入法であろうと一種の減損処理に相当するので、費用計上しなければならないことになる。ただ、これも保守主義の適用例のように見えて実はそうではないような気もする。将来キャッシュフローの見積もりがあまりにも減少したので費用計上する…といった考え方になると思うがこれは保守主義ではなくてむしろ資産負債アプローチの正統的な考え方の適用例とするべきだろうか。

8月29日~有価証券の評価~

 一応わかったつもりになっていた有価証券の分類。子会社株式や関連会社株式は事業資産に近い性質なので、取得原価で評価し、売買目的有価証券は金融資産に近い性格なので時価で評価。そして満期保有目的債権は償却原価で評価するのが原則(金融商品会計基準を素直に読むと取得原価が原則のように見えるが実は償却原価が原則)ということになる…。ただこの満期保有目的債権のところをもう一度入門書から読んでいてかえってわからないところが増えてしまった。償却原価法の定額法については問題はない。一応簡便法だし、すべての企業に利息法で計算しろというのはむしろ事務効率の観点からも無理がある。利息法の場合には、名目金額×名目利子率-帳簿価格×実効利子率が満期保有目的債権の増加もしくは減価の金額となる…。のだが、この実効利子率を「市場の利子率」と説明している本があり、それは「ちょっと違う」…さらに「時価」の説明も非常に狭義に説明してあるのだが、むしろ「時価」の概念は拡大傾向にあるのではないか…と思ったのが今日の疑問。
 必ずしも上場してなくても「時価」のデータは入手できるというのがむしろ通説ではないか、ということと実効利子率を「市場」の側から説明するのはむしろ間違いではなかろうか…という疑問。では正解は何か、というと金融商品会計基準の文言をそのまま引用することになってしまうが、かといってこの基準を字義どおり「理解」してそれが何になるのか、というのもだんだんそれすら疑問に…。

 これまであたりまえと思っていたこと、仕訳処理がもしかすると違う視点から考えたほうが正しいのかもしれないという疑問。ちょっとしばらくこの問題考えてみたいと思う。

2009年8月26日水曜日

8月25日~上流概念へ~

 「技術的失敗」についての本を読んでいる。よくハリウッドのパニック映画などでは、下水道の中に爆弾が投げ込まれてマンホールの蓋が飛び出すシーンを目にするが、通常の感覚ではマンホールは下に落ちないように安全設計するもの。ただし、下水道が逆流したり、下水道内の気圧が高まれば、蓋が上に飛び出すことも想定される。一つの現象からそうしたリスクを予想し、マンホールの蓋を上からの圧力にも下からの圧力にも耐えられるように設計するという「安全の思想」。こうした安全の思想は技術的失敗の中でも応用がきくが、もちろん事務処理やそのほかの成果物を製造する場合にも応用ができる。
 たとえば書籍の誤字・誤植も失敗の一つだから、単に誤字・誤植、もしくは法令改正への未対応といった細かな「失敗」に限定するのではなくて、「成果物の瑕疵を防ぐ」という上流概念にいったんあがって、そこから現場を俯瞰してみると、新たな防止策ができあがる可能性も高い。畑村洋太郎先生の失敗学の本にも「上流概念へ」というくだりがあったのだが、この感覚、最近になってようやく肌身にしみてわかってくる。「他人事」ではなく、その「他人事」と「自分事」をつなぐ上流概念さえ発見すれば、けっして他人のミスは無関係ではすまされない。自分にも要因さえ共通するものがあれば、同じようなミスや形を変えたミスが将来訪れるリスクはあるのだから、新聞記事や周囲の出来事と自分をつなぐ上流概念の発想は大事だと思う。

2009年8月23日日曜日

8月23日~再目標の設定へ~

 とにかく5月からバタバタと周囲の状況に対応していくのに精一杯だった日々がようやくいくつかのジャンルに焦点を合わせることができるようになった。正直、「生きること」(生理的欲求)をまず整えて、さらに安全欲求、社会的欲求などをふまえていかないと、自己実現欲求の段階にまではなかなか達しない。よほど自己管理に徹底できる人間であればまた話は別だが…。

 とにかくまずはかなり経済・会計・法律の改定が進んでいる。債権法を中心とした民法の大改正も予定されているほか会計基準の変革もさらに進むので、そのあたりは時代に後れないように知識をアップデートしておかなくてはならない。また、簿記会計のジャンルでは計算処理能力はどうしても必要になるので、電卓を片手に会計法規を読むことも重要になるだろう。個人的な事情からこれまで①法律②会計③流通④情報処理⑤福祉と設定していたジャンルのうち、④と⑤については勉強を続ける意義が当面必要なくなったので、①法律②会計③流通を中心に学習をまたあらためて始めていこうと思う。