2009年1月3日土曜日

1月2日~信用格差~

 とりあえず午後から会社に行き、少しでも業務を進める。効率性や生産性がやや落ちても、ある程度でも「先」に仕事が進んでいると1月の後半が多少でも楽にはなる。

 ところで情報社会のデータベースの一元化がさらに加速化しそうだ。特に金融機関における顧客データベースの一元化(銀行・カード会社・消費者金融など)は、個人の借り入れ・返済記録・カード枚数・消費アイテムなどがデータベース化されるので、金融機関の10年後の融資の判断は現在のような担保主義から返済履歴の方向に大きくウエイトを移すだろう。さらに一般事業会社にもそのデータベースが一定程度まで開放された場合にはマーケティングのあり方も大きく変化するに違いない。情報会社会になる…ということで個人情報保護法や不正アクセス禁止法が制定されたわけだが、顧客個人のデータではなく、商品の購買データベースということであれば、おそらく問題はないはずだから、匿名を前提とした「あわせ買い」や価格設定など種々の問題に一定のデータが構築されていくことになる。すでに銀行系カードなどは以前から銀行と関連カード会社の間で一定のやりとりは当然あったと推定されるが、これが業種・業態を変えて一元化されると、個人の信用がトータルで計量化できるようになる。金融犯罪防止にも有用な面があるため、一概にこうした情報の一元化が悪いと決め付けることもできない。

 これまで曖昧に「あの人は金銭には厳しい」「あの人は浪費気味だ…」という主観にもとづいていた事柄が数量化されるわけで、これには一長一短は当然ある。しかし少なくとも現在の動向を見る限り、個人情報は保護しつつも、かぎりなく各個人のデータは「一元化」されていく方向に動いていることは確か。いったん会社を破綻させたり、リボルビング払いで支払いを滞留させたり…といった事柄が後で思わぬ大きな問題に拡大することもあるわけで…。「お金」の問題はけっこう深刻でかつかなり小さい子供のころからの金銭教育の重要性がさらに高まりそうだ。

0 件のコメント: